独身女性の老後の生活費と収入を徹底調査!節約アイディアも!
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40代、50代になると、老後が身近に感じられると同時に、不安になったりしませんか?そこで今回は、独身女性の老後の生活事情を徹底調査しました。生活費はいくらかかる?収入はどうなるの?そんな疑問を解決します。さらに、今から考えておきたい老後の節約計画や収入確保のアイディアもまとめました。
独身女性の老後の生活費はいくら?
政府の統計調査『全国単身世帯収支実態調査(平成26年)』によると、老後60歳以上の1カ月平均の消費支出は167,426円。
働き盛りの40代に絞った調査結果では196,237円なので、老後は3万円ほど下がるようです。
独身女性の老後の生活費の内訳は?
老後、独身女性の家計収支はどのようになるのでしょうか。
『全国単身世帯収支実態調査』を眺めていると、現役世代と老後世代で、大きく変化する項目があることに気づきます。
①60歳以上の独身女性の持ち家率は70.2%
30歳未満 | 30~39歳 | 40~49歳 | 50~59歳 | 60歳以上 | |
---|---|---|---|---|---|
持ち家率
(現住所) |
0.8% | 13.0% | 27.0% | 59.8% | 70.2% |
家賃・地代を払っている世帯の割合 | 92.7% | 84.6% | 71.3% | 37.6% | 29.1% |
(出典:全国単身世帯収支実態調査より)
この表を見て意外に思うのが、『持ち家率』ではないでしょうか。なんと独身女性の7割が、持ち家で老後の暮らしを送っているのです。
持ち家率が高いということは、単純に考えれば賃貸による家賃負担がないということです。一人暮らしの家賃相場はおよそ5万円。これがあるとないとでは、老後の生活費も大きく変わります。
30歳未満 | 30~39歳 | 40~49歳 | 50~59歳 | 60歳以上 | |
---|---|---|---|---|---|
住居費 | 42,366円 | 42,832円 | 43,515円 | 17,813円 | 11,434円 |
(出典:全国単身世帯収支実態調査より)
49歳以下の4万円台はほとんどが家賃。持ち家率が高くなるにつれ、住居費は安くなりますが、反対に住宅設備などの維持費用が増えています。
持ち家で月々の賃借料ほどの負担はなくなる一方、自宅の維持費用はたまの出費として大きな負担がかかります。老後資金は、このような大きな出費に対する備えでもあるのです。
②食費は老後世代と現役世代の差はほとんどない
独身女性の老後の食費は1ヵ月あたり32,844円。これは世代間の差はほぼありません。
どの世代でも食費には3万円前後をかけています。
食費の内訳の変化を見ると、60歳以上の人は『生鮮食品』への出費が増える傾向。肉や魚、野菜や果物への出費が、年齢とともに徐々に上がっていくのです。
健康意識への高まりや、働かなくなって食事を作る時間が増えたことなど、
年齢による変化が感じられる結果です。
逆に老後に出費が減るのは、酒類や外食費。外食費に関しては、60歳以上で5,756円。49歳以下では1万円を超えていますので、約半分に減っています。
③在宅時間が増える老後は水道光熱費が増える
水道光熱費も、独身女性の老後の出費として増える費用のひとつです。働く世代が8千円台に対し、60歳以上では1万円を超えています。
今は60歳を過ぎても働く人が多いですが、時短勤務になったり、70代にもなれば働けなくなったりするので在宅時間が増えますよね。その分水道光熱費が高くなるのは、仕方のないことかもしれません。
健康維持のためにも、なるべく外に出かける元気なシニアでいることが、水道光熱費の削減ポイントとなりそうです。
④独身女性の保険医療費は40歳以降から急に高くなる
年齢と共に増えると考えられるのが医療費。とはいえ、老後に急に高くなるわけではないようです。
30歳未満 | 30~39歳 | 40~49歳 | 50~59歳 | 60歳以上 | |
---|---|---|---|---|---|
保険医療費 | 4,168円 | 4,587円 | 8,710円 | 9,252円 | 9,879円 |
(出典:全国単身世帯収支実態調査より)
老後に医療費が高くなるというより、40代以降に高くなり、その後は横ばいです。
40代以降、健康リスクが増えてくると、医療費の負担も増えていきます。
とはいえ、老後も40、50代の保険医療費とほとんど変わりません。これを意外に思った人も多いはず。これは『高額療養費制度』という国の医療保険制度によるものと考えられます。医療費への負担に上限が設けられているため、際限なく医療費がかかるわけではないのです。
老後、病院にお世話になる機会は増えると考えられますが、どんどん負担が増えることにはなりません。
『高額療養費制度』以外に、医療費負担が大きくなる老後のために覚えておきたいのが『医療費控除』です。年間の医療費が一定額を超えた場合に、所得控除の対象となり税金が戻ってきます。これらは、老後だけではなく今も使えるサービスです。申請する必要がありますので、大きな病気をしたときには意識しておくと良いでしょう。
年代別医療費を見てみると、50代以降に9千円台を突破しています。その理由は、『保険保持用摂取品』という項目にありました。
それまでほとんどかかっていなかったのに、50代で3,022円、60歳以降で2,426円をかけています。
健康維持への意識の高まりから、健康食品などへの消費が増えることが考えられます。
若いうちから健康を保つことが、こうした出費を抑えることに繋がりそうですね。
独身女性の老後の収入は?
『全国単身世帯収支実態調査』による独身女性の年間収入を見てみると、約250万円という結果でした。年間250万円の収入があると考えると、生活費の支出を差し引いておつりがでる計算です。
ということは、老後資金の準備は、実は必要ないのでしょうか?
注意したいのは、これが10年前の数値であるということと、『平均値』であるということ。老後の家計収支がプラスになる余裕がある人もいれば、マイナスになる人もいます。
老後の収入の柱「年金」はいくらもらえる?
老後の収入の基本となるのが「年金」ですよね。この年金受給額は、人によって差があります。
例えば私の場合、年金受給予定額は年間93万円です。
国民年金のみの人はもっと少ないし、ずっと会社勤めで厚生年金も支払っている人は、もっと多くの年金収入があります。さらに私的年金の積み立てを行っていれば、年金だけでそれなりの収入が入ります。
自分の老後の収入が十分にあるのか、それとも老後資金を準備しなければならないのか、まずは年金受給額を調べてみるのがおすすめです。
以下のサイトで簡単に確認することができますよ!
(出典:厚生労働省)
老後の収入の3本柱とは?
老後のために、3本の収入の柱を持つと良いと言われています。
- 年金
- 勤労収入
- 運用益
今は60歳を過ぎても再雇用制度があったり、パートやアルバイトなどで働けたりします。生涯現役は難しいかもしれませんが、働こうと思えば70歳くらいまでは働くことができるでしょう。そうした勤労収入が老後にもあれば、大きな支えとなりますね。
また、自分が働くのではなく「お金に働いてもらう」というのもひとつの手。いわゆる資産運用です。資産運用で得る運用益というのも、老後の収入の柱のひとつです。
老後資金を準備しつつ、老後も継続して働くことができれば、より安心ですよね!
独身女性の老後生活費の節約ポイント4つ
老後の生活をゆとりをもって過ごすポイントは
- 収入を確保する
- 生活費を上手に節約する
この2本柱です。
収入については先ほどお話ししましたので、ここでは生活費の節約について考えていきましょう。
①外食を控えて自炊する
『全国単身世帯収支実態調査』でもわかるように、みなさん老後は外食の頻度が減り、自炊していることがわかります。
外食の回数が多い人は、友人との食事のときだけにするなど、回数を減らす工夫をすると良いでしょう。
とはいえ、外食は息抜きにもなります。楽しみと節約のバランスを考えながら節約しましょう。
②住まいの見直し
調査では意外にも、独身女性の持ち家率が高いことがわかりました。
老後に備えて購入した人もいるでしょうし、実家を引き継ぐというパターンもあると思います。
持ち家であれば月々の賃借料がかかりませんので、賃貸に住み続けるより大きな節約になります。
それとは逆に、「家を売却する」ことが節約になるパターンも。例えば実家を引き継いだ場合、ひとりで暮らすには大きすぎる場合があります。大きすぎるとメンテナンスの負担も増します。
そのため、家を売却したり、もしくは賃貸して住み替えるというのも一案です。
これも老後の収入のひとつになる可能性があります。
③保険の見直し
現役時代にかけた保険をそのままにしておくと、無駄にかけ過ぎているパターンもあるようです。
65歳を過ぎると「介護保険」が利用できるため、民間保険が必要ない場合もあります。
老後は保険の補償範囲などを見なおして、必要なものとそうでないものを整理しましょう。それだけで大きく節約できる場合がありますよ。
④交通費の見直し
自家用車を保有している場合、その維持費用は大きな負担です。交通の便が悪い田舎に住んでいると難しい部分はありますが、電車やバスが利用できる地域の人は、交通機関の利用に切り替えるだけで大きな負担減につながります。
老後の生活費と節約ポイントを把握してゆとりある生活を!
老後の生活費の節約は、老後になってからではなく今から計画的に考えておく必要があります。
どのタイミングで保険を見直すか、車を売却するか、住まいを住み替えるか・・・、計画しておけばスムーズに行動できるでしょう。
さらに収入の3本柱となる資産運用や勤労収入の確保も、現役世代から始めておけば安心です。
とくに勤労収入については、今から副業スキルをつけておくのがおすすめ。老後資金作りにも役立ちます。
私も老後資金作りと、老後の勤労収入のために副業を行っています。
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理由として考えられるのは・・・?
老後の一人暮らしを考えてマンションや家を購入したことや、実家に戻り家を引き継いだことが考えられます。